俺がために筆を振る

現役おっさんくさい保守的な大学生の執筆する供給しかねえブログ不定期更新中

昔語りその2

 サバゲめちゃくちゃ楽しかったけど、いろいろやらかしもしたから、書くのをためらってるあそび人さんだよ。ウィンチェスターお釈迦もなるし、なんか楽しいようなそんなことないような、どっちにも振り切れてた日だったよ。

 

 まだアメーバでブログを書いていて、中二病丸出しで神戸清人などと名乗っていた頃、確か高校受験から中学を卒業したあとくらいまでの間、ある1人の女性に恋をしていた。といっても、その人が本当に女だったのか聞かれると断言はできない。所謂、回線越しの恋だったからだ。

 まだ青かった私は、遠距離も、回線越しの恋もあり得ると思っていた。今も大概であるが、当時はそれ以上にロマンチストだったのだ。ただ、この恋に関しては、最初から勝算はなかったし、私は成就させる気すらなかった。彼女にはすでに相手がいたのである。

 出会ったのはいつだったか、いかなる経緯だったかは忘れてしまった。ただ、出会ってからそう経たずに意気投合したのは覚えている。そして、そう経たずに彼女を見る目が変わったことも。しかし先述したように、彼女にはすでに、学校に相手がいたようである。昔からお節介おじさんだった私は、破局仕掛けていた彼女とそのお相手の仲に関し、純粋な親切心から無い知恵絞って色々と助言していた。

 だが、結局2人は別れた。私と彼女が出会ってから、それなりに経ったころだったと思う。信じられないかもしれないが、好機到来と思うことはなかったように思う。これは褒められるべき心からではなく、戦意喪失していたからというのが、理由として適切だろう。いま以上に頻繁にカマ言葉で話していたことや、悪い時期に近づいたことにより、もはや異性としては見られていないと私は思っていた。

 これは出会ってからすぐに気づいたことだが、彼女は所謂「ビッチ」だった。誰かと肉体関係をもっていたかどうかは知らないが、例えるなら、いいビッチと悪いビッチを比較したあの有名な画像の、左側である。そんな彼女が、誰かと交際関係にない状態を長く続けることができるはずもなく、1月も経たないうちに新しい相手を見つけてきた。しかしその相手とは、回線越しだからこそできたことか、あるいはもともとそこらへんに拘らない今の私のような人だったのか、女性だったのである。つまり百合カップルとなったわけだ。

 以降、私が恋した女を「A」、その相手を「B」とする。AがBと付き合いはじめたのちも、私とAとの関係は変わらなかった。相も変わらずくだらない話などして盛り上がっていたのだが、それがBにはお気に召さなかったらしい。Bは世にいうメンヘラというやつだったから、独占欲が強かった。異性である私が、自分の女と親しくしているのが許せなかったのだろう。しかし、それがわかったのはいくらか経ってからだった。

 ある日のこと、突然私のもとに、こんなようなメッセージが届いた。

「Aを頼む」

差出人はBだった。察しは決して悪くないと自負している私は、全てを悟った。私とAがやり取りをしていた、アメーバの「なう」をのぞいてみると、案の定AとBが別れる別れないの話をしていた。B曰く、Aの自分への想いは冷めており、私(つまりこの記事の筆者)に恋しているとのことだった。そうだったらどれだけうれしかったことか。だが、実際は先述の通りである。頑ななBと、狼狽するAの間で、私はパイプ役として両者と話した。うろたえ嘆くばかりのAを落ち着かせ、完全に私を敵視しているBを説得し、2・3時間かけてようやく2人の仲の修復に成功した。我ながら、おかしなことをやったものである。

 しかしこういった騒動は、私がBとも親しくなったことや、Aの浮気な性格などから、この後何度か起こることになる。そのたびに私がパイプとなったことは言うまでもないだろう。こんな関係でありながらも、まだ人の色恋というものを今以上に知らなかった私は、これが長く続くものであると考えていた。

 悲劇は突然にやってくる。何度目かのAの浮気な性格とBの独占欲の衝突が起きたとき、例のごとく私は両者の交渉を行った。しかしそこで、いつもと違うことが起きてしまった。Bから、浮気のお誘いがきたのである。Bに同情していた私は、好意ではなく哀れみから、この誘いに乗った。しかし、近距離での浮気はすぐばれるものである。これはAの知るところとなり、彼女は我々2人から離れた。私はBとの関係に関して幾分か悩んだが、彼女が別の男性と親しくなりつつあることを察すると、徐々に離れていった。こうして、我々3人はばらばらとなり、昼ドラのごときロマンスに終幕の時が訪れたわけである。

 その後も、以前の昔語りに出てきたうちの片方にぼんやりとした想いを寄せるはじめるまで、Aは私の中で枷として残り続けた。精神が不安定であった時期もあったりしたが、今にして思えば、彼女が原因だったのかもしれない。

 今でもたまに、彼女に似た、若々しいがどこか年相応に思えない風のある女を見たりすると、彼女のことを思い出す。だが、そこにもう未練はない。昔の思い出が頭の中を通り抜けていき、それをきっかけとして、危なっかしい女だった彼女がどうしているのか、少し心配になるのである。

 

 まじであの娘大丈夫なのかしら。援助交際とかしててもまったく不思議じゃないからこわい。いやだよ、風俗行ったら再開とか。いやまあ互いに顔の半分くらいしかしらんけども。